ベイトアジングはラインとベアリング探しの旅
近年、釣具メーカー各社からソルトベイトフィネスに対応したリールが発売されるようになりました。
アジングで多用する1g前後のジグヘッドリグもそこそこ快適に投げれる機種も登場しており
特に昨年発売されたダイワのアルファスエアTWの性能には大変驚かされました。
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ベイトフィネスアジング 最強のタックルの組み合わせはこれだ!
もちろんベイトアジングで1g前後、ことにアンダーを投げるならばロッドの性能、個々のキャスティング技術も重要なわけですが、この記事ではベイトフィネス専用リールに少し手を加える事によって飛距離アップ、キャストフィールの向上などベイトアジングが少しでも快適になる事をめざしていきます。
そしてベイトアジングをより快適にするべく見直していく点は「ライン」と「ベアリング」の2つです。
ベイトアジングに適したライン選び
アジングに使うラインの種類にはエステル・PE・フロロ・ナイロン等があります。
最近のアジングではエステルラインを使う人が増えてきている様に思います。
というのもエステルラインを使うメリットは以下の点が挙げられます。
・風の抵抗を受けにくく飛距離が出しやすい
・水馴染みが良い(比重がある)のでよく沈む
・感度が高く、潮の流れや魚のアタリを感じ取りやすい
ジグ単で攻める場合のフィネスなアジングにはとてもマッチするという事です。
しかしこれはスピニングリールを使う場合の話です。
エステルをベイトリールで使用するのは私としてはあまりおススメできません。
(※もちろん使用されている方もいらっしゃいます)
エステルをベイトで使用する場合。バックラッシュ=釣り終了と思った方が良いです。
ベイトリールを使っていればバックラッシュというのはどうしても避けられないライントラブルです。
細いエステルラインのバックラッシュは修復がかなり難しい。修復中にラインをプチっと切ってしまう事もあります。
また細ラインはスプールエッジに絡みやすくこれもエステルだとラインが痛んだり切れたりとトラブルのもとです。
どうしてもエステルを使いたいという方はPEを下巻きしたスプールに5m~10mのエステルラインをロングリーダー形式で結束すればよいと思います。
結局のところ現在ベイトアジングで飛距離やリグの操作性・感度を考慮して適したラインを選ぶなら
高比重PEライン一択です。
まずPEラインをおススメする理由として重量が軽い。
軽いという事はスプールにかかる重さが少ないのでレスポンスが良くなる。つまり飛距離がでやすいという事になります。
次に高比重という事です。
通常のPEは海水に浮きやすいです。(実はそこに利点もあるのですがそれはまたの機会に・・・)
あえて海水より比重を重く設計してある高比重PEラインはもちろん沈むわけです。それもエステルを使用しているのと同じ様に。
アジがいる層にリグを送り込み、アタリや潮の重みを感じ取るためには出来る限りラインをピンと張っておく必要のあるアジングにおいては高比重PEラインの沈む・水馴染みが良いという点が有利に働いてくれます。
こういった点から高比重PEラインを使用するベイトアジンガー多いのが現状の様です。
ベイトアジングにおすすめの高比重PEライン
アーマードF+プロ
ベイトアジングにおいてかなり定評のあるライン。比重も重く水馴染みも良い。ラインの質感はフロロ粒子をシリコンでコーティングしてあるため一見はPEよりも確かにフロロよりの素材感だが使っていくうちにコーティングがはがれ癖がつきやすいのが難点。値段は少しお高め。
アーマードF
デュエル アーマードf アジメバル 0.3号 - ミルキーピンク
個人的にはアーマードFプロの廉価版と思っている(笑)しかし使用感はほとんど変わらないので安いのが良い方はこちらを買った方が良いでしょう。
アーマードS
●デュエル DUEL アーマードS 100M 【メール便配送可】 【まとめ送料割】
同じくDUELのアーマードシリーズ。こちらはラインの質感がもろナイロン。個人的にはFシリーズより飛距離は出しやすくて良いラインなのですがFシリーズより癖がつきやすい・・・好みがわかれるラインでしょうかね?価格はアーマード系の中では一番安いしコスパは抜群。
ライム
TICT ティクト RHYME ライム 150m 0.3号 ライムグーリン
TICTから発売されているライトゲーム用高比重PEライン。今発売されている高比重PEラインの中で一番比重が高いのがこのライン。ただ同じ0.3号でも他メーカーに比べると少し太い印象があります。水馴染みやリグの操作感などの感度は抜群。風に少し弱い。価格が高いのも難点。
PITBULL G5
シマノ SHIMANO LD-M41U ピットブルG5 100m 0.6号 ハイオレンジ 51600
2021年シマノから新たに発売されたシンキングPEライン。サイズは0.6号~しかないのですがこの0.6号の太さはアーマードシリーズの0.3号ぐらいに相当する太さ。5本編み構造で強度もある。バス釣りを想定されたラインですが、アジングやトラウトにも持って来いでしょう。アーマードやライムをミックスした様な安定した高比重PEラインであると思います。
ユニチカ ナイトゲーム ザ メバル
ClearBlueの本岡代表が月下美人AIRTWでこのラインを使用しておられました。太さは0.2号を使用との事。
私も最近よく使用してます^^
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ベイトフィネスアジングに最適なライン選び
ベアリング交換で飛距離アップ
軽量リグを投げるにはスプールを軽くする?
ベイトフィネスでより軽量の物を遠くに投げるには糸巻き量を少なくしてスプールの重量を軽くするようなことが行われていたりします。最近のベイトフィネス専用リールではもともとスプールの重量が軽いものが多くこれも1g前後の軽量リグを投げれるようになってきた一つの要因であります。またさらにこだわれば社外製品のフィネスカスタムスプールでより自重の軽いものなどを取り付けて更なる軽量化を図ったりもします。スプールが軽ければより軽いリグが投げやすくなるというな事が言われていますね。
しかし前述のとおり最近のベイトフィネス専用リールのスプールはどれも軽い。わざわざカスタムしなくてもそれなりにちゃんと飛んでくれるものばかりです。
こだわるべきはスプール自体より回転を生み出すベアリングです。リールによってはこのベアリングを交換することによって少なからず飛距アップを実感できることが出来ます。
特に私が使用しているアブガルシアのRevo ALC BF7はとあるベアリングに交換することによって見違えるようにスプールのレスポンスが向上し飛距離が伸びました!
そのベアリングがこちら↓
ヘッジホッグスタジオさんのAIR BFS
正直ベアリング交換ぐらいで大した変化は望めないよというベイトリールユーザーの声をよく聞いていましたが
ベイトフィネス機に関しては全然違ったなと感じました。
BF7のキャストがまるでアルファスエアtwを投げているようなキャストフィールに・・・
というのもこのAIR BFSはアルファスエtwに搭載されたベアリングと仕組みは同じ仕様なのです。
実はこのAIR BFS、小型のベアリングにアルミハウジングを被せているのです。
つまり下の画像を見ていただくと分かるように従来のベアリングと大きさは変わらずベアリング本体は小型化されているという事です。
この事によりベアリングの回転性能やスプールのレスポンスはより向上し飛距離が伸びる事はもちろん、より安定したキャストコントロールが出来るようになります。
またストッパーを外せば内部のベアリングは取り出す事も出来ますのでメンテナンス性にも優れています。
各社のベイトフィネス機に対応した大きさのベアリングが発売されているのでチェックしてみてくださいね!
ただアルファスに関して言えば同じ仕組みのベアリングですのでAIR BFSに交換したところであまり違いを感じる事は出来ないでしょう。
アルファスには実験的に別のベアリングを入れているのですがそれは別の記事に書いております↓
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参考オイル不要?ドライで使用できるオールセラミックベアリング
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最後までお読みいただきありがとうございました!